ひびきつね

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【世界初公開】6×8メートルの巨大絵画 ミュシャ展が凄い

※3月20日までは「高校生」無料観覧できます。同時開催されている草間彌生展も無料で見れます。

昨日3月18日に六本木にある新国立美術館で「ミュシャ展」を見てきました。

目当てはアルフォンス・ミュシャのスラヴ叙事詩です。

 

アルフォンス・ミュシャがどの程度知名度があるのか分かりませんが、正直わたしも詳しくありません。ただ絵柄が好きで、この画像が気に入るなら見る価値あると思います。お菓子の缶とかにも使われているそうです。

公式HP ミュシャとアール・ヌーヴォーより引用

アール・ヌーヴォーを代表する芸術家の一人、アルフォンス・ミュシャ(チェコ語発音ムハ、1860-1939)は、オーストリアモラヴィア(現チェコ)に生まれ、ウィーンやミュンヘンを経て、27歳でパリに渡り絵を学びました。なかなか才能を発揮する機会に恵まれなかったミュシャは、34歳の時に、女優サラ・ベルナール主演の舞台「ジスモンダ」のポスターを手がけることになり、一夜にして成功をおさめます。以降、優美で装飾的な作風は多くの人を魅了し、時代の寵児として活躍しました。ミュシャ展公式HP 概要より引用 ミュシャ展

 

私が思うに、美術を「楽しむ」には様々な前提知識が必要なのだと思います。

以前国立西洋美術館へカラヴァッジョ展を見に行ったことがあるのですが、知識が足らなすぎて正直退屈でした。(そもそも知らないし興味もなかった)

 

ただ、今回のミュシャ展はそういった美術初心者でも楽しめると思います。なぜなら、

縦6×8メートルの巨大絵画 スラヴ叙事詩全20点がチェコ国外で世界初公開されてます。

ミュシャが晩年17年を捧げた超大作だけあって、そこらへんの美術館とはスケールが違います!超巨大絵画に一周ぐるっと取り囲まれる!

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※パンフレットより引用。「原故郷のスラヴ民族」

 

しかも一部撮影可能です。(撮影のせいで列の流れが停滞して、撮影自体も上手くできませんがね・・・)

撮影可能なのはスラヴ叙事詩20点のうち5点で、

・イヴァンチツェの兄弟団学校

・聖アトス山

・スラヴ菩薩樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い

・ロシア農奴制廃止

・スラヴ民族の賛歌 になります。

 

音声ガイドプログラムのナビゲーターは檀れいさん。ナレーターは三宅健太さんです。

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ミュシャ展 檀れいさんメッセージ - YouTube

スラヴ叙事詩展示風景 - YouTube

 

公式のHPにミュシャの詳細が書かれていますので、私が拙い言葉で語るよりは皆さんの目で見て頂いたほうが確実でしょう。

もしかしたら日本でスラブ叙事詩20点が揃うのは今回が最後かもしれないので、是非この機会に皆さん新国立美術館まで足を向けて下さい。 2017年6月5日までの期間限定公開です。

 

ミュシャ展|企画展|展示会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

 

 

 

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美術館ってこんな行列になるもんなんですか?でも10分ぐらいで買えました。

草間彌生も開催していたので、そちら目的の人もかなりいると思います。

 

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SHOPの人混みが多すぎて死ぬ。ポストカードやメモ帳、マスキングテープなど売っていました。

 

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クリアファイル、しおり、ミュシャ展公式録画の3点。全部で3000円でした。

 

 

以下、個人的なダラダラとした感想です。読む必要はないです。

最近になって趣味でで絵を描くようになりまして、そのせいか絵画に対する姿勢が凄く変わった気がします。絵画の歴史的な背景や画法の知識は全くないのですが、女性の肉体の柔らかさ、男性の雄々しさ、光の表現に見惚れました。

アルフォンス・ミュシャの作品は結構デフォルメ表現が強いと思います。簡略化された人体の筋肉や表情、それでいて柔らかさを感じる。対して緻密で繊細な装飾。なぜ細やかに描いてるのにデフォルメが強いと感じるのか?とじっくり見たところ「外形線」が太いせいでは?との結論になった。外形線が太くくて内部の模様が細やかだからそのギャップが作品をより良くしているのかな。

同じ装飾のパターンを一つ一つを比べて全く同じにしか見えなくて、これを手で描いたのか?と疑ってしまう。もしかして、独自の機器を作ってそのパターンに従って描いたのかな?とか想像したり。以前はそんなこと全く想像しなかったのに。

やはり好きこそものの上手なれといいますが、興味があれば見る目が変わるんだなと。

 

作品を作ったミュシャが偉大であることは確かですが、こうして過去の作家の作品を見れるのは美術館やその関係者方々の協力があってこそです。

こと光の表現に関しては、作者自体の表現もあるのでしょうが「照明」の力に寄るところも大きいと思います。

 

美術に興味がない方でも、少しでも琴線に触れるものがありましたら美術館とまではいかなくとも画集を手に取るだけでもいい、美術に触れてみてはいかがでしょうか。

 

 

以下、画像供養。

 

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