石塚英彦が酒蔵を廻る「石ちゃんのSAKE旅」の所感
2月3日 Amazonプライムビデオで「石ちゃんのSAKE旅」のなる日本オリジナルの番組が公開された。
日本を代表する銘酒を求めて、グルメキング石ちゃんが全国津々浦々の酒蔵と出会う素敵な旅。人気の秘密を探るため、酒蔵内部にも潜入。そのあまりの美味しさに石ちゃんも思わず我を忘れて飲みまくる。さらには日本酒業界に新風を起こす革命児との出会い。世界を目指す蔵人たちの熱き心や、亡き夫の思いを引き継いだ愛ある酒との出会いなど、全国で一流の蔵人たちが醸す銘酒と、その地域ならではのグルメとのマリアージュを堪能します。
アマゾンHPより 石ちゃんのSAKE旅
タレントの石塚英彦が日本全国の日本酒を飲みまくって紹介していく番組のようで、日本酒の解説や生産工場や管理方法も見れるので結構面白い。
地上波放送の食レポと大きく違うところはあくまで日本酒に焦点を置いている点。日本酒の「付け合せ」として料理は出てくるけどもお酒をメインで飲んで料理を摘むといった構成。
もう、ふっつーに飲んでます。2、3合は飲んでる。
第一話は「獺祭」
第二話は「黒龍」を紹介している。共に有名所ですね。
地上波のグルメ・工場紹介・製品紹介の番組をあわせたような雰囲気で進行していきます。
視聴して気になったのは主に2点
1, 酒蔵の人がメディア慣れしてない一般人のためコメントがイマイチ(当然)
2, 日本酒先生の高橋正典って誰ですか
1番目はもう一般人だから仕方ない。けども何でこうも辿々しいシーンが連続するのかな?と考えたところ料理を食べるシーンで石塚英彦だけじゃなくて、その他酒蔵の人も一緒に食事をしているから妙な雰囲気漂っている気がする。
石塚英彦が笑わせる、楽しませるコメントをしてもその合いの手の返しがコメント噛み噛みだったり、愛想笑い、本当にただの合いの手なので全体の進行が悪くなっている印象。二話の黒竜酒造の前田さんは良い感じでトークしてましたが。
例えばテレビでよく見る、商店街を歩いていて陽気なおばちゃんがベラベラ喋るみたいな話のキャッチボールは殆どない(二話まで見たところ)
あとは突然出てきた日本酒先生こと、高橋正典さん。
・・・誰?
番組内では「今後、石ちゃんと番組を共にする日本酒のエキスパート」という説明しかない。 私はテレビを全く見ないので、最近のタレント事情は分からないのですが何かしら紹介があった方が分かりやすいと思う。
調べたところSAKELIFEという日本酒の月額購入サービスを提供している方のよう。
で、この人千葉県の老舗酒屋の25代目らしい。ほーん、家業次いで酒作ってるんだ、と思ったら酒屋だから日本酒メインの小売業ですね。
トークも得意じゃないし、日本酒の知識を多く語るわけじゃない。(酒蔵の人が説明をすると高橋正典さんの発言する所がなくなる)テレビ露出は少ない人なのかな?
ブログを見たところBSフジの「酒旅」と監修をしているようです。
例えば高橋さんの日本酒ミニ知識みたいな番組内コーナーがあればもう少し見る目が変わると思う。
今後心配なのは「純米大吟醸を飲む」と「日本酒の製造方法の紹介」を取り上げたらもう何もする事無くなるんじゃないか?という点。
もちろん各社独自の製法があるのだろうけど、日本酒という枠の中だから視聴する情報が重複すると辛いなと。
日本酒の生産工法・製法を説明してくれるのは面白い。
ただ純米大吟醸が一番美味しい、素晴らしいで終わらないで欲しいです。
お肉は油が沢山乗ってる方が良いみたいに、精米歩合が低ければ低いほど良いという風潮を作られるのは嫌だ。「良い日本酒とは甘口ですっきり飲みやすく吟醸香が香るもの」とか「醸造アルコールの説明は一切しない」みたいな紹介が今後されるようならがっかり。
ただ、アマゾンは酒の販売量を増やすためにはすっきり飲みやすい純米大吟醸を勧めるのは当然だし、それは紹介する酒蔵の人も同じだろう。だから今後の番組構成が不安で仕方ない。
純粋に日本酒の紹介をやって欲しい。今後に期待。
・・・同じくアマゾンオリジナル作品の「PRIME JAPAN 日本のこころに出会う」で日本酒を取り上げれば十分な気もするがより深く日本酒文化にスポットをあてて欲しい。
外国企業のアマゾンが日本人相手に日本文化を紹介するという、なんと皮肉めいたことか。(当然製作している日本に精通している方々なのだろうけども)
タレントは石塚さん固定?なぜ?他にもいるのでは?と思ったけど、あまりいなかった。最近はギャル曽根とか大食いタレントが多いから錯覚していた。あくまで食レポがメインのタレントで石塚英彦と彦麻呂ぐらい?
ただ、まいうーってセリフと舌をピロピロしたりする変な食い方は苦手。普通に食べて飲んで普通の感想とギャグを挟むぐらいで満足なんだけどな。
何かさんざこき下ろしたけども今後期待しています。
ちなみに「MAGI 天正少年使節と世界帝国」が壮大な雰囲気漂っているので期待しています。
以上、こんな感じです。